大谷が英語を喋らないと「差別」した米キャスター、実は大谷の「崇拝者」だった
MLB Fans Irate Over Stephen A. Smith Calling Shohei Ohtani 'Dude That Needs an Interpreter'
スポーツビジネスグループのエリック・フィッシャーは「これは本当に醜い外国人嫌悪の発言だ。ESPNはこんな男に1000万ドルの年俸を払っているのか?」とツイートした。
This is just ugly and xenophobic. This what ESPN is paying $10 million a year for? https://t.co/vdSH5jGQRz
— Eric Fisher (@EricFisherSBG) July 12, 2021
オレゴン州のKEZIニュースのアンドリュー・G・ハーブナーは、次のようにツイートした。「われわれは、国際的な競技とはNFL(全米プロフットボールリーグ)のようなものだと洗脳されてきた。アメリカ人は、外国人選手がメジャーリーグの『顔』になった、という現実が受け入れられないのだ」
The NFL has really bent the collective brain of how we think about international athletics. People legit can't fathom an international star being the face of an American League. https://t.co/tuIWLLP2me
— Andrew G. Haubner (@A_G_Haubner) July 12, 2021
批判の声を受けて、スミスはツイッターで釈明した。「今朝のファースト・テイクの中で私が大谷について語った部分が、誤解されている。私が問題視しているのは大リーグの現状ではない。世界最高の選手の一部は、外国人選手だ」と彼は述べた。
「私が言ったのは、スポーツの市場価値や宣伝の問題だ。MLBのようにアメリカの一般市民との融合を目指すスポーツの場合、競技の魅力を向上させるという意味では、英語が話せた方が役に立つ」
大谷の「露出が足りない」とMLBを批判していた
「それ以上の意味は一切ない。野球は素晴らしい競技だが、野球を観る人々はNBA(全米プロバスケットボールリーグ)やNFLの観客よりもずっと高齢だとか、そういうことを話しただけだ。それ以上の意味はない。野球は国際的な競技で、国際的な魅力があるのは素晴らしい。それはみんなが分かっていることだ。だがアメリカでは、スーパースターならば英語を話せた方が断然、その競技を宣伝しやすくなる」
今回の発言では人種差別の反発を招いたが、スミスは大谷が嫌いなわけではない。それどころか先週は、MLBが十分に大谷のマーケティングを行っていないと批判したばかりだった。自分の番組で彼は、「野球ファンが彼のことを全て知っているのは、知っている。しかし、野球ファンでなければ、大谷のことを知らないかもしれない。それは、MLBにとって大きな問題だ!」と3分間シャウトしながら力説したのだ(東京スポーツ)。
「大谷翔平は、ベーブ・ルース以来の最強の野球選手と言っていい」とスミスは指摘し、「野球界は現代のベーブ・ルースを手に入れているのに、何をしているのか」と批判。「大谷翔平のコマーシャルを何回見たことがある?アナハイムにあるエンゼル・スタジアムの外で、大谷のユニホームを着ている人がどれだけいる?」と嘆いた。
大谷という逸材を得て、せっかく野球ファンを増やせるチャンスなのにそれができていない悔しさから出た発言だったようだ。