最新記事

大リーグ

大谷が英語を喋らないと「差別」した米キャスター、実は大谷の「崇拝者」だった

MLB Fans Irate Over Stephen A. Smith Calling Shohei Ohtani 'Dude That Needs an Interpreter'

2021年7月13日(火)16時29分
マシュー・インペリ
大谷翔平

大谷がNBAのトップ選手のように英語ペラペラなら全米スターになっていた?  Gary A. Vasquez-USA TODAY Sports

<アジア人に対するあからさまな人種差別と、ファンからも同業者からも批判を浴びたが、真意は真逆だった?>

米スポーツ専門局ESPNの番組司会を務めるスティーブン・A・スミスが7月12日、ロサンゼルス・エンゼルスのスーパースターである大谷翔平を「通訳が必要な男」と呼び、米大リーグ(MLB)ファンは激怒した。

問題の発言が飛び出したのは、スミスとマックス・ケラーマンが共同司会を務めるESPNのトーク番組「ファースト・テイク」。スミスはケラーマンと、12日のホームランダービーについて話すなかで、次のように発言した。「野球が国際的なスポーツで、誰でも参加できるのは理解している。だがテレビや球場で観戦する観客のことを考えると、その一番の『顔』が通訳を必要とする男だというのはマズイんじゃないか。この国では、通訳がいなければ彼が何を言っているのかまったく分からないんだから!」

「ほかのスポーツは違う。たとえばバスケットボールではダーク・ノビツキーがドイツ出身だし、マヌ・ジノビリをはじめ複数の選手が外国出身だが、彼らは流暢な英語を話す」と、スミスは続けた。「インタビューで彼らが何と言ったかを理解できる。彼らには通訳が必要ないからだ。だが大リーグにはなぜか、通訳が必要な選手たちがいる」

「正真正銘の差別」と批判

一連の発言は、大谷がエンゼルスで打者、投手および野手として輝きを放ち、彼がMLBの「顔」になり得るという声が多いという話題の中で出たものだった。大谷は13日にデンバーで開幕するオールスターゲームで、大リーグ選手として史上初めて、投手と打者の両方で出場する。

発言の直後、ソーシャルメディア上には、抗議のコメントが殺到した。

ESPNの元番組司会者であるキース・オルバーマンは、「私はスミスがESPNで成功している時もそうでない時も、彼が正しい時も間違っている時も彼を支持してきた」とツイートし、こう続けた。「だが今回の大谷翔平に関する発言は、アジア人に対するヘイトクライムが問題となっているなかでの、正真正銘の人種差別だ」

「この発言について彼は謝罪すべきだし、停職処分になるべきだ。今すぐに」とオルバーマンは書き込み、連続投稿で次のように主張した。「たとえば黒人のアスリートや女性のアスリート、さらにはメディアの取材に応じることがないアスリートについてでも、誰かが少しでも同じようなことを言ったとしよう。そのコメンテーターは、今ごろ解雇されているだろう」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、1月にロシア産原油輸入量拡大か インドとトル

ワールド

米ロ・ウクライナが三者協議開始、東部ドンバス地方巡

ビジネス

NY外為市場=ドルが対円で急落、正午過ぎから一時2

ワールド

アフガン作戦巡るトランプ氏発言に反発 欧州同盟国、
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 8
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 9
    宇宙人の存在「開示」がもたらす金融黙示録──英中銀…
  • 10
    湿疹がずっと直らなかった女性、病院で告げられた「…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 6
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中