コロナ研究所流出説を裏付けるコウモリ動画
Wuhan Lab Video Appearing to Show Bats in Cages Fuels Speculation About Pandemic Origins
マークソンは、武漢でパンデミックの起源を調査したWHOチームのメンバーである動物学者ピーター・ダザックを名指しして、ダザックが武漢研究所にコウモリがいるという話は陰謀論に過ぎないと述べたことを指摘した。
「現場で収集されたウイルスの遺伝子解析のために武漢研究所にコウモリが送られたという事実はない。それが現在の研究のやり方だ。私たちはコウモリのサンプルを収集し、研究所に送る。コウモリは捕獲した場所で解放する」と、ダザックは 2020年12月にツイートした。「私は15年間この仕事に従事してきたし、武漢研究所と協力してきた。研究所には生きたコウモリは絶対にいない」
マークソンはカールソンに語った。「ピーター・ダザックのような人間が、研究所流出説を陰謀論と主張した――「陰謀論」という言葉を彼は2020年12月のツイートで使った――研究室にコウモリがいると主張するのは陰謀論だと」
「ダザックは、今年初めにウイルスの起源を調査するために武漢に入った公式WHO調査団の調査官だったが、それは完全に欺瞞だった」
「この映像は、武漢ウイルス研究所でコウモリが飼われていたことを明らかにした。ピーター・ダザックはこれを認めて、自分の発言をすぐに訂正しなければならない」
本誌はWHOとダザックにコメントを求めている。
研究所流出説の証拠
この映像を探し出したドラスティックは、世界各地にいる20数人のアマチュア「探偵」の集団で、その多くが本名を明かしていない。
彼らは手がかりを得るためにインターネットを探索し、埋もれていた文書やその他情報をツイッターで発表する。最近では、ドラスティックの調査に注目する人が増え、そのなかにはプロの科学者やジャーナリストもいる。
「ダザックは何度も嘘をつき、武漢ウイルス研究所はWHOに真実を伝えず、WHOは事実を尋ねなかった。ドラスティックはこうした情報をひとつひとつ掘り出さなければならなかった。このビデオは、武漢ウイルス学研究所が生きたコウモリを飼っていたという、われわれのこれまでの主張を証明する最終的な証拠だ」と、ドラスティックは本誌に語った。
ここ数カ月、新型コロナウイルスのパンデミックが武漢研究所から流出したウイルスによって引き起こされた可能性があるという説が注目を集めている。ジョー・バイデン大統領はすでに、米情報当局に新型コロナウイルスの発生源に関する調査を命じ、報告を求めている。