「狂信者」アハマディネジャドが、まさかの民主派に転身して復活
Ahmadinejad’s Comeback?
改革派の伝統的基盤である高学歴の中流層はハサン・ロウハニ大統領の失政や、強硬派や治安部門の権力増大を受けて、政治制度を通じた取り組みに失望しているようだ。法的正義や自由、反汚職というレトリックを繰り出してより所得の低い層を取り込み、願わくは、自身の大統領時代とグリーン革命を直接体験していない若年層の支持を取り付けることが、アハマディネジャドの狙いではないか。
歴史が参考になるなら、アハマディネジャドのイメージ刷新は成功する可能性がある。故ハシェミ・ラフサンジャニはイラン大統領を退任した97年当時、改革を求める反対運動にさらされていたが、05年を迎える頃には改革支持派として再生を遂げ、17年に死去した際には改革派の指導者にすらなっていた。
アハマディネジャドの言葉は正しい。彼はもう、かつて世界が知っていた人物と同じではない。狂信的イデオロギーを掲げた未熟な大統領は、今や長期的視野を持つ策略にたけた政治家になった。彼が権力の頂点をつかむチャンスへの機運は熟したのか。答えはじきに分かるはずだ。
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