ベラルーシの「ハイジャック」を盟友ロシアが擁護「完全に妥当」
Russia Calls Belarus' Diversion of Passenger Plane Carrying Blogger 'Absolutely Reasonable Approach'
アメリカの国務長官アントニー・ブリンケンは23日、「ルカシェンコ政権による衝撃的な行為は、アメリカ国民を含む120人以上の乗客の生命を危険にさらした」と述べた。
イギリス政府は24日、プロタセビッチの拘束に憤りを表明し、イギリスの航空会社すべてに対してベラルーシ上空の飛行を禁じた。ベラルーシ国営航空会社ベラビアに対しては、イギリス便の運航許可を停止した。
アイルランドに拠点を置くライアンエアーのマイケル・オライリーCEOは今回の緊急着陸について、「国家主導のハイジャック行為」だと非難した。
国際社会がベラルーシに浴びせた激しい批判について、ロシア政府は強く反発している。
ロシア外務省の報道官マリア・ザハロワはフェイスブックに、「西側諸国がベラルーシ領空内での出来事を『衝撃的』だと言っていることこそ衝撃的だ」と投稿、西側諸国もこれまで、自国の安全保障のために同様のやり方をしたことがあると次のように指摘した。
「2013年には、ボリビアのモラレス大統領が乗っていた航空機がアメリカの要請でオーストリアに緊急着陸を余儀なくされた(編集部注:元CIA職員エドワード・スノーデンが搭乗しているという疑いから。スノーデンは見つからず、モラレスはアメリカを非難した)。またウクライナでは、親欧米派の政権に反対する活動家の乗ったベラルーシの航空機が、離陸後11分で緊急着陸させられたことがある」と述べた。
「インターネット上には、『平和や道徳を守る番人』たちが犯した暴力的な拉致事件や緊急着陸、不法逮捕がすべて、記録として残っている」と、ザハロワは述べた。
(翻訳:ガリレオ)