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出勤を認める、屋内飲食を禁止しない、アクリル板・消毒剤...台湾の感染爆発は必然だった

Saving Taiwan’s Success Story

2021年5月24日(月)18時30分
ウェイン・スン(米バッサー大学助教)、ホンホン・ティン(ミネソタ大学助教)

適切な検査なしでは、感染者も接触者も把握できないから、ウイルスの広がりを抑えるのはどんどん難しくなる。検査拡大は、現在台湾で盛んに行われている消毒剤噴霧よりもはるかに有効な感染拡大防止策になるだろう。

なにより台湾の課題は、パンデミック初期に成功した(と思われる)戦略の一部(消毒剤の噴霧や外出容認など)をやめて、有効な部分(隔離とマスク着用の徹底)を維持することだろう。

もともと台湾には、国民皆保険というコロナ禍と戦う上での強力な基盤がある。高学歴の市民が支える強力な民主主義は、責任あるコロナ対策につながってきたし、支持率の高い政府は厳しいウイルス封じ込め策への国民の協力を得ることに成功してきた。

台湾はまだ、コロナ対策に失敗したわけではない。この1年間の科学的知見と、多くの民主主義国が取ってきた無数のコロナ対策を踏まえた措置を取れば、輝かしいゼロコロナポリシーを維持すること、そしてその民主主義を守ることは可能だ。

(編集部注:台北市と新北市は23日、翌24日から店内飲食を禁止とする措置を発表)

©2021 The Diplomat

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