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「鬼滅の刃」世界的人気! 韓国でも反日感情を跳ね返す躍進続く

‘DEMON SLAYER’ SWEEPS SOUTH KOREA

2021年5月14日(金)19時58分
ソホ・リー

普段なら韓流作品を見そうにない人々も「ハマった」と告白している。激しい反韓発言が多い作家の百田尚樹はツイッターで、「役者がめちゃめくちゃ上手い!」「悔しいが、そこだけは日本の負け」と認めている。

「歴史修正主義者」と評されることも多い橋下徹元大阪市長は、夕食時にも部屋から出てこないと妻に叱られるほど見続け、世界中の話題が盛り込まれていて、韓国のエンターテインメントは「完全に世界に目が向いている」と評した。

もっとも、このような文化交流が日韓関係の改善に直接つながることは、おそらくないだろう。特に日本では総選挙が、韓国では大統領選挙が迫っていることを考えれば、両国の関係は引き続き、歴史と絡み合った政治によって決まるだろう。

日本政府は19年7月に行われた参議院選挙の直前に、韓国への半導体材料の輸出規制を発表。安全保障上の友好国である「ホワイト国」の指定を取り消す方針も明らかにした。対する韓国の与党は20年4月の総選挙に際し、野党を「親日派」と非難する戦略を提案した。自らの経済的・政治的利益のために日韓の対立を永続させたいと考える人は、これからも常に存在するだろう。

それでも共通の興味について会話が生まれ、互いの文化を称賛し尊重すれば、両国関係を解きほぐす格好のきっかけになるはずだ。

©2021 The Diplomat

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