東京都23日のコロナ新規感染535人 前週比80.5%と減少傾向が顕著に
東京都は5月22日、都内で新たに602人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは各曜日別のの新規陽性者数の推移。
東京都は5月23日、都内で新たに535人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
昨日の602人から67人減少。また先週日曜5月16日の542人からも7人の減少となっており、曜日別の陽性者数は10日連続で減りつづけている。
また7日間移動平均の新規陽性者数では649.4人で前週比80.5%と減少傾向が顕著になっている。
この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:24人(約4%)
10代:31人(約6%)
20代:163人(約30%)
30代:90人(約17%)
40代:79人(約15%)
50代:67人(約13%)
60代:29人(約5%)
70代:31人(約6%)
80代:17人(約3%)
90代:3人(約1%)
100歳以上1人(約0.19%)
となっている。また65歳以上の高齢者は64人となっており、全体の12%を占めている。
一方、重症者は前日の62人に対して61人で1人減少している。
これで東京都内で確認された陽性者の累計は156,785人となった。
モニタリング会議「感染は75%が変異株に置き換わった」
こうしたなか、東京都は20日午後、感染状況とその対策を検討するモニタリング会議を開催。感染状況について専門家は「流行の主体が感染力の強い変異株 (N501Y)に置き換わったと考えられ、新規陽性者数が減少しつつあるが依然高止まりしており、短期間で再び増加に転ずることへの警戒が必要である」とした。
とりわけ変異株については、スクリーニング検査に占める割合が、5月3〜9日の週で約74.9%となったことが報告され、東京都においても「流行の主体が感染力の強い変異株(N501Y)に置き換わった」と分析した。
一方、医療提供体制について専門家は「入院患者数および重症患者数が高い値で推移しており、医療提供体制のひっ迫が危惧される」とした。また感染の主体が変異株になったことで「若年層を含めあらゆる世代が、感染によるリスクを有することを啓発する必要がある」として、一層の感染対策の徹底を呼びかけた。