中国の2020年総人口は14.1億人 合計特殊出生率1.3人で日本やイタリアに並ぶ
大都市での生活費上昇も影響
中国では、特に1990年以降に生まれた都市部の夫婦の間で、子供をもうけるよりも、自由やキャリアを重視する傾向が強い。
人口が多い大都市で生活費が上昇していることも、出生数を抑制する要因となっている。
政府系シンクタンクの2005年の報告書によると、普通の世帯で子供1人を育てるには49万元(7万4838ドル)かかったが、地元メディアによると、20年は199万元と、4倍に上昇している。
上海の保険会社に勤務する26歳の既婚女性は「私の年齢の女性が子供を産めば、自分のキャリアに破滅的な影響が出る。また、(上海の)養育費も高すぎる」と語った。
労働人口が縮小すれば、高齢者向けの社会保障制度にも影響が出かねない。
65歳以上が人口に占める割合は、20年が13.5%。10年の8.87%を大きく上回った。

【話題の記事】
・オーストラリアの島を買って住民の立ち入りを禁じた中国企業に怨嗟の声
・反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船」船長の意外すぎる末路