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ホッキョクグマとハイイログマの交雑種「ピズリー」が確認されるように......その理由は?

2021年4月23日(金)18時50分
松岡由希子

「ホッキョクグマは北極圏の温暖化に順応するのは困難だろう」

研究論文の責任著者であるヴァンタービルト大学の古生物学者ラリサ・デサンティス准教授は、英紙インディペンデントで「ホッキョクグマはアザラシを捕食するのに非常に特化しているため、北極圏の温暖化に順応するのは困難だろう」と述べている。

また、デサンティス准教授は「気候変動がハイイログマとホッキョクグマとの異種交配に影響をもたらしている」との見解を示し、「交雑種が特定の環境により順応しやすくなる例もある。今後、交雑種を注意深くモニタリングし、ハイイログマとホッキョクグマの異種交配の効果を詳しく研究する必要がある」と指摘している。


●参考記事
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