東京都3日のコロナ新規感染446人、前週比111.9% 重症者48人
東京都は3日、都内で新たに446人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは1月以降の曜日別の新規陽性者数の推移。
東京都は3日、都内で新たに446人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
昨日の440人から6人の増加。また先週の土曜27日の430人からは16人の増加となっている。7日間移動平均の新規陽性者数では383.7人で前週比111.9%に増加。陽性率は2日時点で4.3%と2月15日以来の高い数字になっており、感染状況はリバウンドが加速している。
この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:12人(約3%)
10代:22人(約5%)
20代:131人(約29%)
30代:79人(約18%)
40代:67人(約15%)
50代:53人(約12%)
60代:35人(約8%)
70代:25人(約6%)
80代:14人(約3%)
90代:7人(約2%)
100歳以上1人(約0.22%)
となっている。また65歳以上の高齢者は64人となっており、全体の14%を占めている。
一方、重症者は前日の43人に対して48人で5人増加している。
これで東京都内で確認された陽性者の累計は122,347人となった。
GW前に1日600人台へリバウンドのおそれ
こうしたなか、東京都は1日午後に感染状況などを分析評価する「モニタリング会議」を開催し、新規陽性者数が現在のペースで増加し続けると、ゴールデンウィーク直前には1日650人に達するという報告が出された。
感染状況について専門家は、「現在の新規陽性者数で増加比がさらに上昇すると、新規陽性者数は爆発的に増加し、第3波を超えるような経過をたどることが危惧される。感染拡大防止の取組の成果は、概ね2週間後に現れることから、直ちに対策を講じる必要がある」とコメント。
一方、医療提供体制では、入院患者数が前週の1,371 人から3月31日時点で1,466 人と増加傾向にあることが報告され、専門家は「今後の感染状況の推計に基づくと、医療提供体制のひっ迫が憂慮される。病床を転用するには時間を要することから通常医療への影響を考慮した上で、各医療機関に病床の転用を要請する必要がある」と体制強化を訴えた。
東京都の小池知事は、モニタリング会議を受けて「関西では東京より3週間早く緊急事態宣言が解除され、今、(まん延防止措置が適用される)このような状況になっている。東京でも大阪のような状況がいつ起こってもおかしくない」と述べ、危機感をあらわにした。