東京都16日のコロナ新規感染667人、前週比122.9% 重症者41人
東京都は16日、都内で新たに667人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは今年1月以降の7日間移動平均の新規陽性者数の推移。
東京都は16日、都内で新たに667人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
昨日の729人から62人の減少となったが、先週の金曜9日の537人からは130人の増加となっている。
7日間移動平均の新規陽性者数では542人で前週比122.9%に増加。感染状況は感染第4波に入りつつある。
この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:17人(約3%)
10代:45人(約7%)
20代:200人(約30%)
30代:132人(約20%)
40代:119人(約18%)
50代:63人(約9%)
60代:48人(約7%)
70代:27人(約4%)
80代:12人(約2%)
90代:4人(約1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は69人となっており、全体の10%を占めている。
一方、重症者は前日と変わらず41人。
これで東京都内で確認された陽性者の累計は128,781人となった。
モニタリング会議「変異株が急増、爆発的感染拡大のおそれ」
こうしたなか、東京都は15日午後、感染対策のモニタリング会議を行った。
感染発生状況について専門家は「現在の新規陽性者数の増加比約120%が継続すると、2週間後には1.44倍の約680人/日、4週間後(ゴールデンウィーク後)には2.07倍の約980人/日の新規陽性者が発生することになる。新規陽性者数の増加比は、既に人流が増加していること、変異株による陽性者が著しく増加していること等により、さらに上昇することが危惧される」と指摘。
とりわけ、感染増加の要因として「N501Yの変異株と判定された件数は、4月14日時点までの累計396件、国立感染症研究所の検査で判明した12件を加えると合計408件で、前回時点の合計149件に比べ著しく増加している。N501Y変異株は、感染力が強いことから全国的に広がりを見せており、爆発的な感染拡大への厳重な警戒が必要である」として、変異ウイルス検査数を増やしていく方針を確認した。
一方、医療提供体制については「検査陽性者の全療養者数は、前回4月7日時点の3,821人から4月14日時点で4,148人と増加傾向が続いている。N501Y変異株の重症化率は従来株より高いとの報告もあり、急速な感染拡大に備え、早急に対策を検討する必要がある」との指摘がなされた。
また東京都の小池知事は16日午後の定例記者会見で「明らかに大きな波が来ている」と述べ、感染第4波への備えを訴えた。