最新記事

メーガン妃

「メーガン妃は英王室に核爆弾並みのスキャンダルを投下した」──英名物司会者

Piers Morgan Op-Ed Claims Meghan Markle Sent 'Racially Charged U.S. Into a Tailspin'

2021年3月29日(月)18時45分
イワン・パーマー

「2人がインタビューで、いくら女王を支えると嘘を言ったところで、称号を与えるかどうかを決めるのは女王だ。したがって2人は、ヘンリー王子の祖母でイギリスの国家元首である女王のことを人種差別主義者だと非難したも同然だ」と、モーガンは書いた。

「種問題で大揺れのアメリカで怒りの炎に油を注いだメーガンの話は、おそらくイギリス王室に最大の損害を与えるために計画された嘘だったのだ」

「これは不名誉な裏切り行為だ。ケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃)に泣かされたというメーガンの攻撃(キャサリン妃は公の場で義理の妹について悪口を言ったことがない)、父親のチャールズ皇太子が金銭的な援助と警護の提供を打ち切ってしまったというヘンリー王子の泣き言、そして2人が巨額の商業的利益のために利用しようとした王室という制度に対する激しい攻撃もそうだ」

「マークル女史のような野心満々のハリウッド女優であれば、そういう不誠実で身勝手な、王室を破壊するような発言もありうると思っていた」とモーガンは言い、「だが、ヘンリー王子の発言は予想外だった」と付け加えた。

メーガン発言否定の根拠

モーガンは、自殺の思念があって王室の職員に助けを求めたが、医師の治療を受けることはできないと言われたというメーガンの主張に再び疑問を呈した。

オプラのインタビューで、メーガンは、アーチーを妊娠している間、タブロイド紙に執拗につけまわされたことから、自傷行為と自殺を考えていたことを明らかにした。

「王室の職員に、自殺願望を抱いているから、と必死に助けを求めたが、王室の体面を傷つける恐れがあるため拒否されたというメーガン・マークルの話を信じるべきなのか?」

「メーガンが自殺を考えていたというなら、ヘンリーはなぜ急いで必要な助けを得ようとしなかったのか?」

モーガンは、自身が司会者を務めていた英テレビ局ITVの朝の番組「グッドモーニング・ブリテン」で、自殺を考えたというメーガンの主張に対し「私は彼女の発言を一言たりとも信じない」と断言し、番組の放送中にスタジオから退出。その後、番組を降板した。

モーガンの発言に対して4万1000件を超える苦情が殺到し、ITVはモーガンに番組で謝罪するよう求めたが、彼は拒否した。

今回のコラムのなかでモーガンは、自分が言いたかったのは、王室の上級メンバーがメーガン妃に「家族にとって体裁が悪い」から、彼女は助けを得ることができないと言ったという話は「信じられない」ということで、ITVの幹部にはそれを説明したと語った。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

貿易分断で世界成長抑制とインフレ高進の恐れ=シュナ

ビジネス

テスラの中国生産車、3月販売は前年比11.5%減 

ビジネス

訂正(発表者側の申し出)-ユニクロ、3月国内既存店

ワールド

ロシア、石油輸出施設の操業制限 ウクライナの攻撃で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 8
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 9
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 10
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中