アストラゼネカ社ワクチン推奨年齢枠を「65歳以下」から「55歳以上」と大きく方針転換:フランス
2021年3月31日(水)16時21分
その理由をHASは、副反応例が55歳未満に見られたためとしている。実際、同国では同社ワクチンを受けた140万人のうち、26歳女性の播種性血管内凝固症候群が1例、51歳の男性と24歳の女性に血小板減少症が2例観察されている。
不思議なことにこの方針転換の決定をメディアはなるべく目立たせないように報道している。ル・ポワン誌に代表されるように「これまでは50歳以上に推奨されていたものを55歳以上の推奨に変更」と、まるで対象年齢を5歳だけ変更したかのように報じているのだ。同誌自身、2月2日付で「HASはアストラゼネカ社ワクチンを65歳以上に推奨しないと発表した」と明記しているし、「50歳以上に推奨」されていたというのが本当ならば、なぜ20代の副反応が報告されるのか? 読者の記憶力と読解力を過小評価しているかのようなこの報道は、非常に不可解なものとなっている。
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