最新記事

自動車事故

タイガー・ウッズまた自動車事故、両脚重傷、「エアバッグに命を救われた」と保安官

Tiger Woods Saved by Air Bags In 'Potentially Fatal' High-Speed Crash

2021年2月24日(水)12時47分
マット・キーリー

2020年11月、マスターズ・トーナメントに出場したタイガー・ウッズ Mike Segar -REUTERS

<ゴルフ選手のタイガー・ウッズがまたもや車でトラブル。車の前面が大破する大事故で、命は助かったが両脚に重傷を負った>

2月23日の朝、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊でプロゴルファーのタイガー・ウッズ選手の運転する車が道路を外れて横転し、大破する事故が起きた。備え付けのエアバッグのおかげで命に別状はなかったが、両脚に重傷を負った。

ロサンゼルス郡のアレックス・ビジャヌエバ保安官によれば、ウッズが運転していたSUVの損傷はひどく、死亡事故になる可能性もあった。

「車の内部にはほとんど損傷がなかった。だが車の前部は完全に破壊されていた。バンパーもなにもかも、めちゃくちゃになっていて、エアバッグが作動していた。ありがたいことに、内部もほとんど無傷。だからウッズへの衝撃が和らぎ、助かった。そうでなければ命にかかわるところだった」と、ビジャヌエバは語った。ウッズはシートベルトもつけていた、という。

ロサンゼルス郡のダリル・ オスビー消防署長は、事故現場で救助されたとき、ウッズには意識があったと言った。最初に現場に到着したカルロス・ゴンザレス保安官代理によると、ウッズは両足に重傷を負い、立つことができなかった。そこで担架に乗せられて、病院に運ばれた。

意識は明晰だったが

「私が名前を尋ねたところ、彼はタイガーだと答えた。その瞬間、誰だかわかった。私は彼に、ここはどこで、今は何時か、どこに行くつもりだったか覚えているか、と尋ねた」と、ゴンゼレスは言う。「タイガーの頭ははっきりしていて、落ち着いているように見えた」

「その時点では、自分の怪我のことを心配していなかったようだが、交通事故では珍しいことではない。多くの場合、事故を起こした人はショック状態になりがちだ。それはトラウマになる体験だ。取るに足りないことに注意を向けることは珍しくないし、痛みがあっても、ずっと後になるまで感じないこともある」と、ゴンザレスは語った。

ウッズはかなりのスピードを出していたが、事故現場にブレーキ痕は見られなかった。警察は、(麻薬やアルコールなど)運転者に何らかの問題があった証拠もないとしている。事故が起きたのは、ロサンゼルス郊外カリフォルニア州ランチョス・パロス・ベルデスの下り坂だった。

ゴンザレスはウッズがどの程度スピードを出していたか、明らかにしなかった。だが、このあたりでは時速130キロのスピードを出す車もあると言う。また、道路が「下り坂の斜面で、カーブしている」ため、事故率が高い地点であることも、ビジャヌエバは指摘した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中