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【動画】大坂なおみに敗れたセリーナが涙ぐんで会見を退席、引退の憶測が流れる

Serena Williams Leaves Press Conference in Tears After Loss to Naomi Osaka

2021年2月19日(金)14時00分
ダン・カンシアン

18日の試合後にお互いの健闘を称えるセリーナ・ウィリアムズ(右)と大坂なおみ(左) Kelly Defina-REUTERS

<16歳年上のセリーナに、大坂は「コート上で対戦することが夢のよう」と敬意を表したが>

全豪オープン・女子シングルス準決勝が行われた18日、大坂なおみにストレート負けしたセリーナ・ウィリアムズが、試合後の会見で感情を抑えられず、わずか数分で涙ぐみながら退席した。

テニス4大大会の最多24勝を目指すセリーナだが、偉業の達成は今年5月に開幕する全仏オープンに持ち越された。現在39歳のセリーナは、妊娠中の2017年に全豪オープンで優勝し、4大大会の最多優勝記録23勝を更新した。しかしその後は、4大大会の2つの準決勝と4つの決勝で敗退している。

今回の敗退は、セリーナにとってもかなりのショックだったようで、試合後の会見では何とか言葉を絞り出していた。

セリーナは試合中、24の凡ミスを重ね、ウィナー(ラリー中の相手にボールを触らせない勝ち点)は12本しかなかった(大坂は20本)。ミスが多かった原因について問われたセリーナは「分からない......以上です」と絶句。涙で声を詰まらせ、そのまま足早に会見を立ち去った。


セリーナ引退の憶測

前回2017年の全豪オープン優勝から丸4年、4大大会の優勝から遠ざかっているセリーナには、引退の憶測が流れている。18日の試合後、セリーナは胸に手をあてて観客に手を振りながらコートを退場。会場のファンからスタンディング・オベーションで見送られた。

まるで「引退」を連想させるこの状況についても会見で質問されたが、セリーナは曖昧な答えしかしなかった。

「分からない。オーストラリアの観客は素晴らしいので、会えてとても良かった」とセリーナは話した。「もしさよなら(引退)するとしたら、誰にも告げることはないだろう」

会見にはそのまま戻らなかったセリーナだが、その後インスタグラムの投稿でファンの応援に感謝を表した。

「今日は理想的な結果でもプレイでもなかったが、こういう時もある」とセリーナは書いている。「みんなの前でプレイできることはとても光栄だ。みんなの応援、みんなの声援。もっといいプレイができればよかった。みんなのひとりひとりにずっと恩を感じるし、感謝している。愛してる。愛してる。愛してる。大好き。」

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