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デモロシア各地で再び抗議デモ、5000人超拘束 ナワリヌイの釈放要求
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ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議運動が国内各地で開かれた。サンクトペテルブルクの抗議運動現場で撮影(2021年 ロイター/Anton Vaganov)
ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議運動が31日、国内各地で開かれた。プーチン政権は治安部隊を動員して参加者を取り締まり、全国で5000人超を拘束した。
治安当局は大統領府周辺の道路や地下鉄駅などを通行止めにし、モスクワ中心部を事実上封鎖した。
抗議デモは23日に続き2回目。当局の許可を得ておらず、当局は抗議者らがデモの参加や呼び掛けを巡り、刑事訴追に直面する可能性があるとしていた。
ナワリヌイ氏の支持者らはソーシャルメディアで、デモの開催場所を幾度も変えモスクワ各地にデモ隊を分散させ、当局の対応を困難にした。
モスクワやサンクトペテルブルクでは当局が武力でデモ参加者らを拘束。テーザー銃を使用する様子も見られた。
人権団体「OVDインフォ」によると、モスクワでの1608人を含め、全土で少なくとも5021人が拘束された。ナワリヌイ氏の妻、ユリア氏も一時拘束されたが、その後釈放された。
ブリンケン米国務長官は、平和的なデモやジャーナリストに対するロシア政権による強硬策の持続的な使用を非難し、ナワリヌイ氏の釈放を求めた。
ロシア外務省はこれに対し、ロシア政権を抑圧するための戦略の一環としてデモ隊をあおろうとしているなどと非難。「このようなケースに米国が何をするかは周知のことだ。それは銃撃して殺すことだ」とした。
英国のラーブ外相も、抗議者やジャーナリストの拘束を非難。平和的な抗議運動を行う権利や言論の自由を尊重するよう政権側に求めた。
ナワリヌイ氏は、昨年8月の毒殺未遂事件後に療養していたドイツから1月17日に帰国、直後に空港で当局に拘束された。
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