ファウチ所長、トランプが去って「解放された」
Fauci 'Liberated' With Biden After Feeling Inhibited by Trump Repercussions
アメリカは「大規模な、戦時下並みの」取り組みを行って、ワクチンの十分な在庫を揃えていく考えだ。バイデンは、アメリカの新型コロナウイルスとの闘いを「戦争」と表現することに異論があることは認識しているとしつつ、それでも死者の数を考えれば「これは戦時下の取り組みだ」と改めて述べた。
トランプ前政権は、1月半ばまでに3500万人の米国民にワクチンを接種する目標を掲げていたが、達成できなかった。そのためバイデンが掲げる「就任後100日で1億人にワクチン接種」の目標についても、実現を危ぶむ声があがっている。しかし19日に自身も2回目のワクチン接種を受けたファウチは、バイデンの目標は達成可能だと考えており、21日の会見で「今すぐに」1日100万人にワクチン接種を実施する取り組みを開始すると述べた。
バイデンはワクチン接種計画について、「この国がこれまでに直面してきた中でも最大のチャレンジのひとつ」だとしており、「米国民の過半数がワクチンを接種するまでには、何カ月もの時間がかかるだろう」とも語った。
集団免疫を獲得するためには、米国民の最大90%、つまり約3億人がワクチンの接種を受ける必要があるとファウチは言う。
バイデンは、ワクチンへのアクセスを拡大するために「積極的で安全かつ効果的なワクチン・キャンペーン」を実施していくと表明。全米の計100カ所にワクチン接種センターを開設し、人々が地元の薬局でワクチン接種を受けられるようにし、ワクチンを打つ資格のある医療のプロのさらなる確保を行っていく計画だ。
「より多くの人が無料でワクチンを接種できるように、全力を尽くしていく」とバイデンは決意を語った。