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ロシアロシア反体制派指導者ナワリヌイ、帰国直後に拘束
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昨年8月の毒殺未遂事件後、ドイツで療養していたロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏(写真中央)が帰国した直後に空港で当局に拘束された。モスクワのシェレメチェボ空港で撮影。動画より(2021年 ロイター/Reuters TV)
昨年8月の毒殺未遂事件後、ドイツで療養していたロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏(44)が17日、帰国した直後に空港で当局に拘束された。同氏は、執行猶予の条件に違反したとして3年半の禁固刑に処される可能性がある。
ナワリヌイ氏の拘束を欧米諸国は非難し、即時釈放を求めている。
反プーチン大統領派の中心人物であるナワリヌイ氏は昨年8月、ロシア国内線の機内で倒れ、ドイツに搬送され治療を受けた。ドイツなど西側諸国は神経剤による毒殺未遂としており、ナワリヌイ氏はプーチン大統領が毒殺計画に関与したと主張しているが、ロシア政府は関与を否定している。
ナワリヌイ氏が先週、ドイツから帰国する考えを明らかにした後、ロシアの連邦刑務所局(FSIN)は同氏を拘束すると表明していた。
同氏は17日、ロシアの航空会社ポベダの便で、妻や弁護士らとベルリンからモスクワに向かった。機内では同行する記者らに対し、何も恐れておらず、自分が拘束されると考えていないと語っていた。
だが、同氏を乗せた航空機は到着直前に技術的な理由で到着先をモスクワの別空港に変更。同氏を出迎える記者や大勢の支持者をかわすために当局が働き掛けたとみられる。
到着した空港の入国審査場で、ナワリヌイ氏は警官4人に同行を求められ、これに応じた。理由の説明はなかった。
FSINはその後の声明で、執行猶予の条件に違反したため、ナワリヌイ氏を拘束したと発表。執行猶予を実刑に切り替えるかどうかを判断する今月の法廷審問まで身柄を拘束するとした。
米国のバイデン次期政権で安全保障担当の大統領補佐官に就くジェイク・サリバン氏はツイッターで、「ナワリヌイ氏を直ちに釈放すべきだ。彼の命を狙った凶悪事件の犯人は責任を問われるべきだ」と投稿した。
また、欧州連合(EU)のミシェル大統領もナワリヌイ氏の即時釈放を要求。EU加盟国のリトアニアは17日、ロシアに対する新たな制裁をすぐに科すようEUに要請すると表明した。
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