最新記事

SNS

ツイッター、トランプのアカウントを規定違反で12時間停止 再度違反あれば恒久停止 

2021年1月7日(木)12時45分

米短文投稿サイトのツイッターは6日、選挙などに関する同社規定への度重なる重大違反を理由に、トランプ米大統領のアカウントを12時間停止したと発表した。写真は、2021年1月6日にワシントンで開かれた集会でのトランプ氏。(2021年 ロイター/Jim Bourg)

米短文投稿サイトのツイッターは6日、選挙などに関する同社規定への度重なる重大違反を理由に、トランプ米大統領のアカウントを12時間停止したと発表した。フェイスブックもトランプ氏のアカウントについて、同社のポリシーに違反したとして24時間投稿できなくするとツイートした。

首都ワシントンではこの日、昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計が連邦議会で行われる中、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が警備を破って建物内に侵入。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。

ツイッターは、「ワシントンで起きている前代未聞の暴力的な事案」を受け、トランプ氏に大統領選を巡る根拠のない主張をつづったツイートの削除を求めたと説明。対象のツイートが削除されなければ、同氏のアカウントを停止し続けるという。

さらに、トランプ氏が再度、同社規定に違反するツイートをした場合には恒久的にアカウントを停止すると警告した。

一方、フェイスブックとアルファベットの子会社グーグル傘下の動画共有サイト「ユーチューブ」は、トランプ氏がデモに参加している支持者に家に帰るよう呼び掛けながらも大統領選の不正を改めて主張している動画を削除した。

フェイスブック傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」の責任者、アダム・モッセーリ氏はツイッターへの投稿で、インスタグラムも同じ動画を削除し、トランプ氏のアカウントを24時間停止したと明らかにした。

ユーチューブはトランプ氏のアカウントに対する措置は講じていない。

トランプ氏は6日、ペンス副大統領は選挙の不正を主張し続ける「勇気」を欠いているとツイートしたが、ツイッターによって後に削除された。

ホワイトハウスの報道官はコメントの求めに応じていない。

フェイスブックのバイスプレジデント、ガイ・ローゼン氏はツイッターへの投稿で、トランプ氏の動画は「現在進行している暴力のリスクを小さくするどころか助長している」との同社の見解を示し、削除は「適切な緊急措置」の一環だとした。

ユーチューブは動画の削除について、不正の横行が2020年米選挙の結果を変えたとの主張がコンテンツに関するポリシーに違反したと説明した。

*トランプ氏の動画削除などを追加しました

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・1月20日、トランプは「自分の大統領就任式」に出る?
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体


20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中