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シリアの希望はそれでも死なず──民主化を夢見たアラブの春から10年

The Arab Spring Let the People Shout, Not Whisper

2020年12月25日(金)16時15分
オマル・アルショグレ(人権活動家・シリア難民)

10年間の混乱のおかげで、シリア人は将来祖国を再建するに当たり、中東で最も有能な手腕を発揮することになるだろう。独裁者を追放した後も腐敗した制度にとらわれ続けている国々と同じ過ちを、私たちは犯さないだろう。

私たちは拷問され、殺害され、家を追われた。それでも打ちのめされてはいない。希望も、変化を起こす意志も、失っていない。

過去に戻ることができたとしても、つまり、革命前に戻ることができたとしても、家族や愛する人が、何十万人もの無実の市民が殺され拷問される前に時間を巻き戻すことができたとしても、私たちは40年以上閉じ込められてきた恐怖の檻を壊すことを選ぶだろう。空の下で民主主義を唱和することを選ぶだろう。

私たちが始めた革命は、自由を目指す長い道のりの第一歩なのだ。

From Foreign Policy Magazine

<2020年12月29日/2021年1月5日号掲載>

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