オバマ回顧録は在任中の各国リーダーを容赦なく斬りまくり
Obama’s Frank Take on World Leaders
中国については、世界の覇権を握る準備ができていないという見方を詳しく書いている。「国際舞台でアメリカの優位を脅かしそうな国があるとすれば、それは中国だった」と、オバマは書く。「しかしG20首脳会議に出席した中国の指導層を見て、この国がアメリカを脅かすとしても、それは何十年も先だと確信した。そしてアメリカが戦略上のミスを犯さない限り、そんな事態は起こらない」
「これが在任中に経験した国際的な舞台で感じたことだ」とオバマは締めくくる。アメリカとの協調に前向きな国は多かったが、「狭量な利己心を満たす以上の行動を取ることに消極的な国も多かった」。
「そしてリベラルで自由な市場に基づく国際的制度を支える原則──個人の自由、法の支配、財産権の保護、中立的な紛争解決、政府の最低限の説明責任──を守るためにアメリカと共に努力する国々は、その原則を世界規模で促進するには外交や政策の専門家だけでなく、経済的・政治的な影響力が不足していた」
<2020年12月1日号掲載>
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