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2020米大統領選

バイデン、新政権始動へ準備 コロナ対応・分断修復が柱

2020年11月9日(月)09時43分

ブッシュ元大統領がバイデン氏に祝意

ジョージ・W・ブッシュ元大統領(共和党)は8日、声明を発表し、バイデン氏と話し、祝意を伝えたことを明らかにした。「政治的な違いはあるものの、バイデン氏が善良な人物であることを私は知っている。彼はこの国を率い、団結させる機会を勝ち取った」とし、「米国民は選挙が基本的に公正に行われ、信頼性が保たれるとともに、結果が明確だと自信を持つことができる」と表明した。

バイデン氏の上級顧問、シモーン・サンダース氏は8日、CNNの番組で「複数の共和党」関係者からバイデン氏に連絡があったが、「ホワイトハウスからはないと思う」と述べた。

共和党のミット・ロムニー上院議員は同じ番組で、トランプ氏が対抗姿勢を続けていることに理解を示しつつも、「大規模な不正や汚職を示唆するのは民主主義の理念に打撃になる」と批判した。

また、共和党のフランシス・ルーニー下院議員はツイッターに「全ての国民が一緒になってバイデン次期大統領を支持する必要がある」と書き込み、現職の共和党議員として初めて公にバイデン氏の勝利を認めた。

一方、トランプ氏に近い議員はバイデン氏の勝利を認めておらず、下院共和党トップのケビン・マッカーシー院内総務はFOXニュースで「全ての合法な票を集計し、全ての再集計を終え、全ての訴訟を審理すべきだ。その後初めて米国は勝者を決める」と述べた。

バイデン氏の顧問は記者団に対し、共和党が上院の過半数を維持した場合、閣僚人事で上院の承認を得るため中道寄りの人選が必要になる可能性があると述べている。

上院の議席配分は、まだ結果が確定していない4議席の行方に左右される見通しだ。このうちジョージア州の2議席は1月の決選投票に勝敗が持ち越されることになった。

[ロイター]


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