フランスの次はオーストリア──相次ぐイスラム過激派テロに身構える欧州
U.K. Terror Threat Level Rises to 'Severe' After Austria and France Attacks
オーストリアの警察は3日、ウィーンで起きた一連の銃撃事件の容疑で14人を逮捕した。銃撃の実行犯の1人は現場で射殺された。男は2019年12月に刑務所から釈放された20歳の「イスラム過激派のテロリスト」だったと、オーストリアのカール・ネハンマー内相は語った。
テロの実行犯を探す捜査は今も進行中だが、当局は警察に射殺された銃撃犯は単独で行動していた可能性があると考えている。一部の目撃者は、複数の銃撃犯を見たと話しており、警察は事件の具体的な状況を解明するために、スマートフォンで撮影された動画約2万本を検証している。
フランスでこのところ頻発しているテロ攻撃には、単独で行動する一匹オオカミのイスラム過激派が関わっている。パリ近郊の学校の外で歴史教師だったパティの首を切ったチェチェンの若者は、その後警察に射殺された。この事件を機にフランス政府が新たにイスラム過激派の取り締まりを強化すると、チュニジア人男性がニースのノートルダム寺院で3人を刺殺する事件が起きた。
各国首脳らはウィーンの銃乱射事件を強く非難している。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ヨーロッパは攻撃にさらされても、決して「あきらめてはいけない」と語った。イギリスのボリス・ジョンソン首相は「恐ろしい攻撃に深いショックを受けた」と述べた。この事件に関して、イギリスは「できる限りの方法で支援する準備ができている」と、パテルは表明した。