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アメリカ社会米フィラデルフィア市が夜間外出禁止令 黒人射殺事件の暴動収まらず
米東部のフィラデルフィア市は、現地時間28日午後9時から市内全域に夜間外出禁止令を発出した。警察官による黒人男性射殺に対する抗議行動が3日連続で暴動や略奪に発展する事態を鎮静させるため。写真は27日撮影(2020年 ロイター/Yuki Iwamura)
米東部のフィラデルフィア市は、現地時間28日午後9時から市内全域に夜間外出禁止令を発出した。警察官による黒人男性射殺に対する抗議行動が3日連続で暴動や略奪に発展する事態を鎮静させるため。
ケニー市長など幹部は、29日午前6時まで外出を禁止すると表明。フィラデルフィア警察によると、これまでに172人が逮捕され、警察官も53人が負傷した。
また市当局者は、27日には最大1000人が関与した大規模な略奪行為があったと明らかにした。
警察監督委員会トップは「こうした連中がやっているのはわれわれの貴重な資源をただ無駄にしているだけだ」と語り、市内は「無法状態が広がっている」と嘆いた。
28日にネバダ州に入ったトランプ大統領は、フィラデルフィアの状況について「ひどい光景で、率直に言って市長もしくはどの責任者も暴動や略奪を容認しており、止めようとしないことも、また恐ろしい話だ」と市当局の対応を批判し、連邦政府の支援を提供する構えを示した。
フィラデルフィア市があるペンシルベニア州は、大統領選の激戦州の1つ。トランプ氏は抗議行動には「法と秩序」の考えで厳しく臨む姿勢だ。一方民主党候補のバイデン前副大統領は、警察を支持しながらも、人種間の不平等問題を解決することを希望するとしている。
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