米ミレニアル世代は30代の頃のベビーブーマーより4倍貧しい
Millennials Control Just 4.2 Percent of US Wealth, 4 Times Poorer Than Baby Boomers Were At Age 34
資産格差の1つの要因は、大多数のアメリカ人が株価上昇から利益を得ていないことだ。報告書によると、トップ1%の富裕層が企業などの株の50%以上を持っている。「アッパーミドルクラス」のアメリカ人の保有株が10%低下した一方で、上位10%の富裕層がすべての株の88%を保有していた。
連邦準備銀行の推定によると、アメリカ全体の世帯主のうち上位10%が、国全体の資産の70%にあたる77兆3000億ドルを所有している。この数値は80年代と比較すると約10%増加した。
世代格差に加えて人種格差も
一方、今年6月には、上位1%のアメリカ人が国全体の資産の30.5%を所有していたが、下位50%のアメリカ人の所有資産の比率は1.9%にまで減少していた。
ミレニアル世代は、X世代が所有する資産には追い付けずにいる。そのX世代は2018年に、現在75歳から95歳までのサイレント世代を追い越した。X世代は2016年中盤以降、純資産が倍増している。
巨大ネット企業の経営者はこぞって世界の長者番付にランク入りしている。アマゾン創設者のジェフ・ベゾスは今年、新型コロナのパンデミックで資産を64%も増やした。ベゾスの純資産は1885億ドルで、10月7日の一日で50億ドルも稼いでいる。
世代間の資産格差に加えて、アメリカでは人種間の資産格差も大きい。白人が国全体の資産の84%を所有する一方で、黒人が所有しているのは4.1%しかない。