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海洋汚染モーリシャス、「わかしお」重油流出とイルカ死亡で大規模デモ 退陣要求も
インド洋モーリシャスの首都ポートルイスで、大規模なデモが起きた。ポートルイスの抗議活動現場で。ソーシャルメディアより(2020年 ロイター/HANS IYEMPERMALL)
インド洋モーリシャスの首都ポートルイスで29日、大規模なデモが起きた。住民ら数千人が参加し、座礁した貨物船「わかしお」の燃料流出と現場付近でイルカ40頭以上の死体が見つかった問題について捜査を求めた。
環境活動家らは、イルカの死亡原因が7月25日にモーリシャス沖で座礁したわかしおから流出した燃料かどうか、捜査を求めている。
中心部の広場に集まった参加者らは、国旗のほか、油にまみれたイルカのバナーや、政府の退陣を訴えるバナーを掲げた。
環境科学者のファビオラ・モンティさん(33)は、「燃料流出への政府の対応と危機管理、政府が公表している薄められた情報は信頼できない」と、ロイターの取材に訴えた。
モーリシャス政府は、イルカを解剖することを表明したほか、燃料流出を調査する委員会を設置。警察当局がわかしお乗組員の責任を捜査し、漁業省が座礁の経緯を調べている。
政府管轄下の漁業研究所はこれまでに2頭のイルカを解剖。初期段階の結果によると、負傷した痕はあったものの、体内に油の痕跡はなかったという。
当局者は、26、27日に打ち上げられたイルカ25頭の解剖も近く行うとしている。
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