アメリカ大統領選挙の一大イベント「党大会」 最終盤戦へ号砲
支持率押し上げ効果
何日にもわたる党大会がテレビ中継され続けることで、通常は民主、共和両党とも大会後は世論調査支持率が少し上昇する。しかし、その効果は短命なことがほとんどで、上昇幅もだんだん小さくなっている。米国の政治の2極化が背景とされる。
カリフォルニア大学サンタバーバラ校のアメリカン・プレジデンシー・プロジェクトが世論調査の平均値を調査したところによると、2016年は党大会後の支持率上昇が民主党のヒラリー・クリントン候補で2%(ポイント)、トランプ候補で3%だった。
党大会後の支持率上昇が民主、共和間で2%以上開いたのは1992年が最後だ。このときは民主党のビル・クリントン候補が16%急上昇、ジョージ・W・ブッシュ(父)(訂正)候補は5%だった。クリントン氏はこののち、本選で勝利することになる。
*記事末尾の「ジョージ・W・ブッシュ(子)」を「ジョージ・W・ブッシュ(父)」に訂正します。
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