【レバノン大爆発】日頃の戦争を上回る最大の悲劇に団結する中東諸国
Foe Factions U.S. and Israel, Syria and Iran Offer Lebanon Aid After Blast
駐米レバノン大使のガブリエル・イッサは、トランプのこの発言のすぐ後に本誌に対し、「今回の爆発が意図的な攻撃、あるいは何らかの爆発物によって引き起こされたことを示す兆候は、これまでのところない」と語った。イッサによれば、爆発の原因はまだ分かっていないが、初動捜査で見つかった証拠は化学爆発を示唆している。米国防総省のある高官も4日、本誌に対して同様の見解を示していた。本誌は国防総省経由でホワイトハウスにコメントを求めたが、返答は得られなかった。
ポンペオは5日、レバノンのサード・ハリリ前首相(中東地域におけるアメリカのパートナーで、イランと対立関係にあるサウジアラビアと緊密な関係にある人物)と電話で話した後に、ハッサン・ディアブ現首相に電話をかけ、改めてアメリカとして「レバノン国民がこの恐ろしい出来事の結果に立ち向かうのを支援する、揺るぎない意思がある」と述べた。ディアブは1月に首相に就任。彼が率いるレバノンの新政府はヒズボラが大きな影響力を持つため、米政府との間の亀裂は深まっていた。
おそらくこれまでで最も大きな被害をもたらした危機への対応に苦慮しているレバノンに対しては、ほかにも数十カ国が支援を表明している。
【話題の記事】
・中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?
・地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される
・科学者数百人「新型コロナは空気感染も」 WHOに対策求める
・中国のスーパースプレッダー、エレベーターに一度乗っただけで71人が2次感染
2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか