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安倍首相が2週連続で慶大病院に 一部与党関係者は「持病の治療を受けた」

2020年8月24日(月)13時51分

安倍晋三首相が東京・信濃町の慶応大学病院に到着した。ロイターの記者が現地で確認した。写真は3月、首相観点で記者会見する安倍首相(2020年 ロイター/Issei Kato)

安倍晋三首相は24日午前、先週に続いて東京・信濃町の慶応大学病院に入った。体調への懸念が広がる中、会見した菅義偉官房長官は、残りの任期のために「追加検査を行っている」と語った。

安倍首相は午前10時前、車で慶応大病院に到着。今月17日に続き、2週連続で同病院に入った。

菅官房長官は午前の会見で、体調に万全を期すためだとした上で、「先日の検査を受けての追加検査と聞いている」と述べた。

共同通信によると、首相官邸は「先週の受診時に医師から1週間後にまた来るよう言われており、受診は前回の続き」と説明。一方、日本テレビは、検診ではなく「持病の治療を受けた」とする複数の政府・与党関係者の話を伝えている。

安倍首相は17日、「日帰り検診」で約7時間半にわたって同病院に滞在した。19日に夏季休暇を終えた首相は、「体調管理に万全を期すために先般、おととい検査を受けた。これから仕事に復帰して頑張っていきたい」と語っていた。

安倍首相は第一次政権時の2007年、持病の潰瘍性大腸炎が悪化して退陣している。

安倍首相の連続在任期間は24日、歴代最長を更新した。2012年に再登板してから2799日がたち、佐藤栄作首相を抜いた。

首相の任期はまだ1年程度残っており、菅官房長官は「そのために追加検査を行っていると思っている」と述べた。

(竹本能文 久保信博)

[ロイター]


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