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感染第2波東京都、13日の新型コロナウイルス新規感染206人 3桁台が36日続く
写真は8月3日、東京・渋谷で。REUTERS/Kim Kyung-Hoon
東京都は13日、都内で新たに206人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
陽性者が200人をこえるのは2日連続、100人を超えるのはこれで36日連続となる。
この日確認された陽性者のうち、20代と30代を合わせて107人で約52%、40代と50代を合わせて53人で約26%を占めている。一方、感染経路が不明な人は128人で62%にのぼっている。
これで都内で確認された陽性者の合計は16680人と1万6000人を突破。このうち7月15日以降に確認された陽性者が全体の半数を占め、感染拡大がここにきて進んでいることを示している。
東京都では4月17日に206人の感染確認をピークに、徐々に新規陽性者が減り続け、5月23日には新規陽性者が2人まで減少。感染拡大の抑え込みに成功したかに見えたが、その後、新規陽性者が増加。7月に入り連日100人以上の感染が確認されている。東京アラートが解除され各種の営業自粛が解除された6月11日以降の累計では11259人となり、1万1000人を突破している。
熱中症の増加がコロナへの医療対応を圧迫
こうした状況を受けて東京都は13日、感染状況と医療提供体制の分析を行うモニタリング会議を開催した。このなかで、感染状況については、新規陽性者数の7日間平均が312.7人、新規の陽性者における接触歴等不明者数が7日間平均で200人と高止まりの状況になっているほか、新規陽性者数が3日間で1000人を超えるペースで推移し減少の兆しが見られない、また40代以上の感染が拡大しているといったことから、4段階のうち最高レベルの「感染が拡大していると思われる」を維持した。
また「医療提供体制」については入院患者数の増加が続いて一時1700人を超えたものの重症の患者数が横ばいであること、新規入院患者数の急増を踏まえて救命救急医療などの通常の医療の維持にも配慮しながらさらに病床確保を進める必要があること、また重症者患者は新規陽性者数の増加
から遅れて増加する傾向があることから今後の警戒が必要だということで、4段階のうち上から2番目の「引き続き体制強化が必要だ」という判断を示した。
一方で、会議に参加した専門家からは最近の猛暑の影響で熱中症の患者が増加し、新型コロナウイルスでの感染症状と似た症状を見せることから、救急医療を圧迫するおそれがあるとの指摘も出された。
東京都・新型コロナウイルス陽性患者数
東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計
PCR検査等の結果
入院患者数
感染者の現在の状況
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
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