最新記事

日韓関係

韓国、有名PDがプレステゲーム『拝借』? ゲームでは「鬼滅」のそっくりも いまだに止まぬ日韓パクリ論争

2020年7月22日(水)20時25分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

newsweek_20200722_200325.jpg

韓国で一番問題となった『夏休み』の舞台となるの家 세계일보 / YouTube

公式インスタグラムで謝罪、その内容は

第1話放送から2日後の19日。高まる批判に制作陣は公式インスタグラムで謝罪をした。「倭色」(=韓国で日本風なものを意味する)なものとして一番大きな波紋を広げた家については、元々あった民泊の一軒家を買い取り、番組用にきれいにリモデリングした後撮影が開始されていた。制作陣は、『1950年に建てられた家だったが、リモデリングの際、視聴者の気持ちを考慮しなかったことについて申し訳ない』『2回目の撮影では不快な気持ちにならないよう、家に手を加えている』と、語った。

ただし、盗作疑惑については、『このゲームについて、存在も知らなかった。参考にした覚えもない』と公式に否定している。

他にも、最近ネット上で騒動となったジャンルを超えた盗作疑惑と言えば、日本の大人気漫画『鬼滅の刃』にそっくりなスマホゲームが韓国で登場した事件だ。

公式韓国バージョンと見間違えるほど瓜二つ

newsweek_20200722_200336.jpg

左が『鬼殺の剣』、右が韓国版『鬼滅の刃』 게임조선 / NAVER TV

今年4月24日韓国のゲーム会社テンナインが制作し、公開された韓国のモバイルゲーム『鬼殺の剣』が批判の的となった。『鬼滅の刃』と『鬼殺の剣』。名前がすでにそっくりなのだが、似ているのはそれだけではなかった。

主人公の日本人タツヤは、鬼によって家族を殺され、その後自ら鬼を狩る剣士となる設定だ。この主人公はそれ以外にも、顔に傷がある/長髪を一つくくりに縛っている/特徴的な柄物の羽織を着ている点など『鬼滅の刃』の主人公・炭治郎と酷似している。さらに、『鬼殺の剣』に登場する女性キャラクターカスミは、額に角があり、どことなく『鬼滅の刃』の禰豆子と似ているとも指摘されている。

このゲーム会社は、過去にも他のゲームで日本漫画からの盗作容疑がかかっていた。『脱走忍者を育てる』というアクションゲームは、日本の人気漫画『NARUTO -ナルト-』とそっくりだと批判を浴びていた。開発会社は別の社名になっているが、アプリストアーに登録されている住所も代表者名もテンナイン社と同じことから、同じ会社が名義だけ変更してまた日本の人気漫画をパクってゲーム制作したものと言われている。

ネット上で批判が相次ぐと、ゲーム開発会社は配信開始から6日後にゲーム配信終了を発表した。しかし、盗作問題については『世界観と外見が似ているからそう思われるのであって、パクリではない』と発表した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 9
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中