韓国、有名PDがプレステゲーム『拝借』? ゲームでは「鬼滅」のそっくりも いまだに止まぬ日韓パクリ論争
韓国のヒットメーカー、ナ・ヨンソクPDの新番組が視聴率1位となったものの炎上している。세계일보 / YouTube
<この夏話題のリアリティーバラエティー番組が炎上。そこには日本との問題が......>
日韓両国でたびたび問題となるのが盗作疑惑だ。筆者が韓国に初めて住み始めた2000年は、日本は今ほど韓国の文化に興味が無かったからか、日本で観たことのあるようなクイズ番組やバラエティー番組、また商品デザインをそのままもってきたようなパクリ疑惑の商品を目にすることが多かった。
ところが、インターネットやスマートフォンが普及し、情報社会になった今では、全国民がサイバー警察となり、似た作品があるとすぐに盗作を指摘されるようになった。
CJENM社が運営する放送局tvNでは、今月新番組『여름방학(夏休み)』の第1話が放送された。この番組は、『삼시세끼(三食ご飯)』『신서유기(新西遊記)』『꽃보다할배(花よりおじいさん)』など、次々と人気番組を世に送り出している韓国で有名な敏腕TVプロデューサー、ナ・ヨンソクPDが手掛ける新作番組だ。
映画『トガニ 幼き瞳の告発』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『82年生まれ、キム・ジヨン』など話題作に主演し続けている女優チョン・ユミと、『新感染 ファイナル・エクスプレス』でチョン・ユミと共演し、『パラサイト 半地下の家族』では主人公の息子ギウ役を好演した俳優チェ・ウシクが出演している。この二人が、夏休みをテーマに海辺の一軒家で1カ月田舎生活を送り、その生活風景をのぞき見する癒し系バラエティー番組である。
ヒットメーカーと人気俳優の組み合わせ、さらに1回目には日本でもヒットしている『梨泰院クラス』のパク・ソジュンがゲスト出演するとあって多くの注目を集めた。
視聴率1位を獲得した新番組にネット上で批判が殺到
ところが、今月17日第1話目が放送されると、視聴率こそ最高6.8%で同時間帯番組首位の人気を得たものの、すぐにネット上でこの番組の構成や進行方式が日本のゲーム『ぼくのやつやすみ』と似ていると批判が殺到した。
日本のゲーム『ぼくのなつやすみ』は、2000年の夏にソニーから第1弾が発売された人気ゲームであり、その後、シリーズ化されている。架空の田舎に預けられた9歳の主人公ボクが、自然に触れ昆虫採集や魚釣り、朝のラジオ体操などして昔懐かしい日本の夏を疑似体験することができるゲームである。
番組から番組へ、歌から歌へ等、同じコンテンツ同士そっくりで盗作疑惑がかけられることは多いが、ゲームからバラエティー番組になるのは珍しい。いったいどの部分が酷似し盗作と言われているのだろうか。
またネット上で一番多く指摘が上がったのは、舞台となる一軒家だ。韓国では珍しい外観をしており、日本家屋風なデザインをしている。さらに、一部の人たちは画面を一時停止しつつ、屋内の家電製品や小物も日本でよく使うものが多いことをネットに投稿した。
そして、1日が終わると今日の出来事を毎日絵日記に書き、そのページが画面に映し出されるのも『ぼくのなつやすみ』と似ていると言われている。加えて、番組タイトルオープニングのアニメーションも、ほのぼのとしたタッチがゲームの雰囲気と似ているというのだ。