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感染第2波

東京都、新型コロナウイルス新規感染67人を確認 6日連続で50人超え

2020年7月1日(水)19時35分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

都内で新たに67人の新型コロナウイルスへの感染が確認された。写真は1日、営業再開した東京ディズニーランドで。REUTERS/Issei Kato

東京都は1日、都内で新たに67人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
これで都内で確認された陽性者の合計は6292人となった。

この日確認された陽性者54人のうち、20代と30代が49人で全体の約7割となっている。また、感染経路が不明な人は20人で29%を占めている。

感染状況をチェックするモニタリング指数は、過去1週間の新規陽性者数の平均が56.9人(前日55.1人)、新規陽性者に占める感染経路不明者の割合が47.7 %(前日51%)と、休業を再要請する目安をともに超えている。週単位での陽性者の増加比が1.51(前日1.7)となっている。

東京都は、6月1日から新型コロナ対策の規制緩和のステップ2へと移行したが、翌2日には34人の感染確認により都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を発動。11日には「東京アラート」を解除して規制緩和を拡げ、19日からは一部の大規模なイベントを除きすべての業種に対して規制を全面解除した。

しかし、規制緩和とともに新規感染者の数は徐々に増加。6月は1日平均で33.2人と、規制緩和の条件とされた1日20人という指標を上回る状態が続いている。

こうした状況に対して東京都では、感染者数や医療体制を総合的に判断して、感染状況を判断する新しいモニタリング指標を設定、1日から運用開始した。新しい指標は感染状況と医療提供体制からなり、感染状況では、(1)新規感染者数、(2)東京消防庁の救急相談センター(#7119)への発熱などの相談件数、(3)陽性者のうち、感染経路不明者の人数と増加比――の3指標を設定。医療提供体制については、(4)PCR検査と抗原検査での陽性率、(5)医療機関から受け入れを断られるなどして救急患者の搬送が困難になった件数、(6)入院患者数、(7)重症患者数、の4指標で判定する。

だが、今回の指標では従来のような休業要請を出すための指標となる数値を設定しておらず、議論を呼びそうだ。

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数

 

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

 

東京都心部の平日の人出の推移

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