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南米ブラジル、29日のコロナ感染6.9万人・死者1595人 ともに過去最多
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ブラジル保健当局は29日、同国の新型コロナウイルスの1日の新規感染者が6万9074人に達し、累計で250万人を突破したと明らかにした。リオデジャネイロで28日撮影(2020年 ロイター/RICARDO MORAES)
ブラジル保健当局は29日、同国の新型コロナウイルスの新規感染者が6万9074人と1日当たりで過去最多となり、累計で250万人を突破したと明らかにした。
1日の死者は1595人と、これまでの最多を更新した。累計の死者は9万0134人。
ブラジルのコロナ感染者・死者数は、米国に次いで世界で2番目に多い。
ボルソナロ大統領は感染防止に向けた経済活動の制限に反対しており、地元当局も大統領の圧力に屈する形でロックダウン(都市封鎖)緩和に動いている。各地では、混雑したバーなどにマスクを着用しない人々が集まる姿が見られる。
ブラジルでは先週、7677人がコロナ感染症のために死亡。週間の死者数としては、過去最多を記録した。
サンパウロ州立大学感染症学科のトップ、アレクサンドル・ナイメ氏は「ブラジルは流行の最悪期にあるが、公共政策と個人の行動は反対方向に行っている。まるで日々の悲劇がないかのようだ」と語った。
同国で最も人口多く、感染状況が深刻なサンパウロ州では29日、2万6000人超の新規感染者が確認された。
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