韓国、日本製品不買運動はどこへ? ニンテンドー「あつまれ どうぶつの森」大ヒットが示すご都合主義
ネット通販の割引きで56万件の問い合わせ
さらに、「あつ森」人気を表すような出来事も起こった。フラッシュマーケティングの通販アプリで有名なTMONは、先月20日に「ARSタイム」という特別イベントを行った際、「どうぶつの森スペシャルエディションのNintendo Switchを割引価格(299000ウォン)で買える」という商品を出した。すると、たった1時間で56万通、1秒間に156件という記録的な数の問い合わせ電話が殺到したという。無料のプレゼントでもなく、割引価格での抽選販売にも関わらずこの人気に注目を集めた。
冒頭でもふれたように、新型コロナのパンデミックが始まる前までは、韓国ではまだ日本製品の不買運動が続いていた。実際にその影響を受けた日産、オリンパス、GUなどが韓国からの撤退を発表している。
本人の都合で不売をする国
当然のように「あつ森」も発売前には、一部ネチズンが「不買運動を続けよう。ゲームを買わないように」と呼びかけ、20日の発売後も多数のコミュニティーサイトでは売れ行き好調に対する批判的な意見がいくつも投稿されているのを目にした。
誠信女子大学のソ・ギョンドッ教授は、今月8日自身のFacebookに「最小限の自尊心を守ってほしい」という文章を投稿している。それによると「コロナ感染に注意すべきなのに、ゲームが発売された先月末、市民が製品を買い求め、ソウル龍山の電子商店街の店頭に長蛇の列を作った」という文を写真と一緒に掲載し、「もちろん不買運動を強要することはできない。 ひとりひとりの選択を尊重する。しかし私たちはもう一度考えるべきではないだろうか」と疑問を呈した。
去年ユニクロの不買運動が行われるなか、ヒートテックの無料贈呈が行われると、人びとがユニクロに詰めかけた例を引合いに出して「(無料贈呈)写真が日本でも報道され、日本のネチズンから多くの非難と嘲弄を受けた」「今回も任天堂のゲームが品切れになるほどの人気について、日本のメディアでも取り上げられ、日本のネトウヨたちが"本人の都合で不売をする国"、"韓国の独特な御都合主義"と批判されている」と主体性のない韓国の不買運動を嘆いている。
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