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感染爆発ブラジル、大都市で経済活動を再開 新型コロナ死者数が最多更新するなかで

ブラジル最大の人口を擁するサンパウロ州では、新型コロナウイルス感染症による死者数が2日連続でこれまでの最多を更新した。同州内の経済活動再開は容認されており、大型商業施設などが営業再開に向け準備作業を行っている。写真はサンパウロで、店に入るために並ぶ人たち(2020年 ロイター/Amanda Perobelli)
ブラジル最大の人口を擁するサンパウロ州では10日、新型コロナウイルス感染症による死者数が2日連続でこれまでの最多を更新した。同州内の経済活動再開は容認されており、大型商業施設などが営業再開に向け準備作業を行っている。
国内での感染拡大の中心とされる同州で過去24時間に確認された新たな死者は340人で、累計の死者数は計9862人となった。国内での死者の約4分の1を同州が占めている。
州都サンパウロ市では10日、約半分の事業が再開。商業地区の営業も容認されており、買い物客でにぎわっている。
大型商業施設は11日から、営業時間を4時間に限定して再開する見通し。
サンパウロ市に次いで感染が深刻なリオデジャネイロ市では、市長が大規模商業施設の11日からの営業再開を発表した。
ブラジルの新型コロナウイルスの累計感染者数は77万2416人で、米国に次いで世界で2番目に多く、増加が止まる気配はない。死者は少なくとも3万9680人に上り、米国、英国に次いで世界3位となっている。

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