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感染症対策「レムデシビルは最高5080ドルが妥当」薬価監視NPOが推奨価格引き上げ
薬価などを監視する非営利組織(NPO)の臨床経済的評価研究所(ICER)は24日、新型コロナウイルスの治療薬として使用される抗ウイルス薬「レムデシビル」について、1人分の推奨価格を最高5080ドルとし、従来の4500ドル程度から引き上げた。ハンブルクで4月代表撮影(2019年 ロイター)
日本などで新型コロナウイルス感染症治療薬として使用されている米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」を巡り、薬価などを監視する非営利組織(NPO)の臨床経済的評価研究所(ICER)は24日、1人分の推奨価格を最高5080ドルとし、従来の4500ドル程度から引き上げた。
最近の臨床データやコスト予想、パブリックコメント(意見公募)などを参考に引き上げを決めたという。
同時に、ステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」がコロナ治療薬としての使用を認められた場合、レムデシビルの価格は2520--2800ドルが妥当と指摘した。
ギリアドの広報担当者は、ICERの報告を精査中とした上で「薬剤の無償提供期間終了後も、世界中の患者や政府にとって薬剤の入手や購入が容易となるよう取り組む」と述べた。
ギリアドはレムデシビルを巡り、インドのシプラやヘテロ・ラブズなどジェネリック(後発)医薬品メーカー5社とライセンス契約を結んでいる。シプラ製は5000インドルピー(約66ドル)以下。ヘテロ製は5400ルピー(約71ドル)。
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