最新記事

トランプ政権

米ペンス副大統領の報道官、新型コロナウイルスに感染

2020年5月9日(土)08時52分

ペンス米副大統領のスタッフが新型コロナウイルスに感染したと、ホワイトハウス高官が8日明らかにした。写真は4月15日、ワシントンで撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

ペンス米副大統領の報道官が新型コロナウイルスに感染したことが8日、明らかになった。前日にはトランプ大統領の身の回りの世話をするスタッフの感染も明らかになっており、ホワイトハウス内でのウイルス感染拡大が懸念される。

トランプ大統領によると、感染が確認されたのは副大統領報道官を務めるケイティ・ミラー氏で、トランプ大統領の顧問(移民政策担当)のスティーブン・ミラー氏の妻でもある。

トランプ大統領は、自身はミラー氏と接触がなかったとしつつも、ペンス副大統領は接触していたとし、「マイク(ペンス副大統領)は検査を受け、陰性だったと理解している」と語った。

ホワイトハウスのマクナニー報道官は、正副大統領を守るために「全ての予防措置を取っている」と強調。トランプ、ペンス両氏はともに毎日コロナ検査受けている。

また、トランプ大統領はFOXニュースに対し、近く抗体検査を受けたいとの考えを示した。

ペンス副大統領はこの日、アイオワ州訪問を予定していたものの、スタッフの感染が明らかになったことを受け、副大統領専用機(エアフォースツー)の出発は1時間以上遅延した。ミラー氏と接触があった可能性のあるスタッフを同機から降ろしたという。

トランプ大統領はこの日、自身の世話係が新型コロナに感染したことを受け、ホワイトハウスの一部スタッフがマスク着用を開始したと明らかにした。

前日にはホワイトハウスで大統領らの身の回りの世話をする軍所属のスタッフが新型コロナに感染したことが判明し、トランプ大統領とペンス副大統領は新型コロナの検査を改めて受け、陰性の結果が出た。

政府の新型コロナ対策チームの指揮に当たるペンス副大統領は先月、ミネソタ州の病院に視察した際、新型コロナ検査を頻繁に受けていることを理由にマスクを着用しなかったことで批判を浴びた経緯がある。

*内容を追加します。

[ワシントン ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・新型コロナ規制緩和の韓国、梨泰院のクラブでクラスター発生
・コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当局の科学者「恐ろしい」
・東京都、新型コロナウイルス新規感染39人確認 7日ぶり増加、累計4810人
・トランプ、新型コロナ検査で再び陰性 ホワイトハウスの世話係が感染


20050512issue_cover_150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中