韓国政府、「K防疫」の成果を発信する最中に集団感染が再発
その梨泰院を全国各地のネイティブ講師や教職員が連休中に訪問したことが確認された。韓国南西部の全羅南道と光州市は60人、中西部の忠清北道は44人、江原道は61人、釜山からも34人のネイティブ講師や教職員が訪れていたことが判明し、教育部は調査対象を塾講師や高校生にも広げている。
梨泰院を訪問した仁川の塾講師はマスクを着用せずに授業を行い、塾の受講生や同僚、家庭教師先など11人に感染が見つかった。感染が確認された2人の受講生が教会の礼拝に参加していたことから、仁川市は教会信者1050人の検査に着手した。
遊興飲食店には、事実上の営業禁止措置
中央災難安全対策本部は、全国のクラブや酒場など遊興施設に1か月間の営業自粛を勧告し、ソウル市は市内の遊興施設に無期限の集合禁止命令を発令した。やむを得ず営業する場合、従事者の体温測定と台帳の作成、利用客など出入する人には姓名と電話番号を記載してもらい、身分証の確認を義務付ける。
従事者はもちろん利用客にもマスクの着用を義務付ける。マスク未着用者の入場は禁止し、利用客は飲食物を摂取する時を除いてマスクを着用しなければならない。違反すると300万ウォン(約26万円)以下の罰金が科され、感染者が発生した施設は治療費や防疫費などの損害賠償金を負担する。遊興飲食店は集会目的の利用者が多く、事実上の営業禁止措置である。
一方、若者の街として知られる弘大(ホンデ)は活況
クラスターはクラブに関連するが、梨泰院全域で閑古鳥が鳴いている。飲食店を訪れる客はいなくなり、出前注文も皆無に等しい。梨泰院のカフェを訪れた会社員は2週間の休暇を命じられ、タクシーは梨泰院に向かう客を拒絶する。
一方、若者の街として知られる弘大(ホンデ)は活況を呈している。梨泰院を避ける若者が集まっているのだ。域内にある41のクラブは休業するが、居酒屋には長い行列ができ、マスクを外した利用者は、日付が変わるまで談笑する。弘大がある麻浦(マポ)区は、午後6時から11時まで職員が巡回するなど、点検を実施している。