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医療ギリアド、新型コロナ治療薬レムデシビル治験を5月中に縮小 製品配分体制に移行
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米バイオ医薬品企業、ギリアド・サイエンシズは、新型コロナウイルス感染症の治療薬「レムデシビル」に関して行っている2つの臨床試験を5月末までに縮小する。複数の研究者が明らかにした。写真は同社のロゴ。2018年5月、カリフォルニア州フォスター・シティーで撮影(2020年 ロイター/Stephen Lam)
米バイオ医薬品企業、ギリアド・サイエンシズは、新型コロナウイルス感染症の治療薬「レムデシビル」に関して行っている2つの臨床試験(治験)を5月末までに縮小する。治験に関与している複数の研究者が明らかにした。
レムデシビルは1日、米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を得た。FDAの統計によると、ギリアド社の治験は新型コロナウイルス感染症の重症患者と穏やかな症状の患者を対象に実施され、被験者は約8000人。
タフツ医療センター(ボストン)で感染症を担当しているヘレン・ブーシェ医師はロイターに対して「ギリアド社の治験に参加しており、5月末までに(治験を)徐々に縮小すると通知された」と語った。
ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(ボストン)の研究者らも、被験者の募集を5月末までに終了すると伝えられている。 ギリアド社はタフツ医療センターに対し、緊急時使用許可(EUA)に基づいた製品配分体制に移行する方針を示した。ブーシェ氏は「公平で透明性のある配分を希望している」と語った。
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