新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(21日現在)
■英、国債入札で初のマイナス利回り マイナス金利観測拍車も
英国では20日に行われた国債入札で落札利回りが初のマイナスとなった。国債入札におけるマイナス利回りは、借金する国にもうけが出ることを意味する。イングランド銀行(英中銀)の当局者からはマイナス金利に前向きな発言も飛び出しており、中銀がこれまで消極的だったマイナス金利の導入に踏み切るとの観測が強まりそうだ。
■中国シャオミ、第1四半期は13.6%増収 市場予想上回る
中国スマートフォンメーカー、小米集団(シャオミ)<1810.HK>が20日発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比13.6%増の497億元(70億ドル)となった。
■印配車サービスのオラ、35%の人員削減へ 新型コロナで売上激減
ソフトバンクグループ<9984.T>が出資するインドの配車サービス大手オラは、全体の35%に相当する1400人の人員を削減する。アガルワル最高経営責任者(CEO)が社員向けのメモで明らかにした。
■独政府、ヘルスケア企業への敵対的TOBの阻止が可能に
ドイツのメルケル内閣は20日、国内のヘルスケア企業に対する外国からの敵対的な株式公開買い付け(TOB)に拒否権を発動できるようにするための規制を承認した。新型コロナウイルス危機において必要不可欠な製品の供給維持を確保する狙いがある。
■タイ中銀、政策金利を0.25%引き下げ過去最低に 4対3で決定
タイ中央銀行の金融政策委員会は20日の政策レビューで、主要政策金利の翌日物レポ金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低となる0.50%とした。利下げは昨年8月以来5度目、今年に入って3度目。
■ユーロ圏消費者物価、4月改定値は前年比+0.3% 4年ぶり低い伸び
欧州連合(EU)統計局が発表した2020年4月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値は前年同月比プラス0.3%で、ほぼ4年ぶりの低い伸びとなった。エネルギー価格の低下が影響し、速報値の前年比プラス0.4%から下方改定された。
■台湾輸出受注、4月は2カ月連続で増加 テレワーク関連需要が堅調
台湾経済部が発表した4月の輸出受注は、市場の予想に反して2カ月連続で増加した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてラップトップといったテレワーク関連機器の需要が堅調だった。
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