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新型コロナウイルスニューヨーク感染爆発にピークアウトの兆し 強力な「人出減らし作戦」が奏功か
Cuomo Says New York Is Flattening the Coronavirus Curve.
タイムズ・スクエアがゴーストタウンになるほどの強硬策が奏功した? Mike Segar-REUTERS
<世界最悪の新型コロナ感染爆発と戦ってきたニューヨーク州で、感染がピークアウトしたかもしれない。死者数は急増し続けているのに、その根拠とは>
ニューヨーク州民の行動のおかげで、新型コロナウイルスの感染拡大カーブが平坦化し始めた──ニューヨーク州のアンドルー・クオモ知事は4月8日の記者会見でこう語った。つまり、感染者の増加ペースに歯止めがかかったかもしれないというのだ。
「私たちは劇的な措置を講じた。ニューヨーク州は学校や事業所・店舗を一時閉鎖し、州民には外出をやめて『社会的距離』を取るよう呼びかけた。それが効果を上げ始めた」と、クオモは州民に語りかけた。
「(感染者増加の)カーブは平坦化している。再度それを確認できた。私たちが厳しい制限に耐えたからだ。ただし、気を緩めれば、カーブはたちまち急上昇をし始めるだろう。このカーブは私たちの日々の行いと忠実に反映するのだ」
カーブの平坦化が意味するのは、感染者数がすぐに減り始めることではない。1日当たりの新たな感染者数の増え方、つまりカーブの傾斜が徐々に緩やかになっていく、ということだ。そしていずれピークに達し、その先はカーブも下向きになる。
「入院を要する患者は減っている。日々の増減だけではなく、3日間の平均を出して傾向を見ているが、ここでも減少が認められた。ここでも、平坦化が起きているということだ。(医療崩壊寸前だった)病院の収容余力もこれまでになく余裕ができ、より多くの患者を受け入れられるようになった」
死者はまだまだ増える
「引き続き最大限の努力をし、しっかりと自制しなければならない」と、クオモは強調した。
一方で、州の24時間の死者数は最多を記録した。4月6日のニューヨーク州の死者は779人に上り、クオモは「恐ろしい」状況だと述べた。だがこれは、感染カーブの平坦化という良いニュースと矛盾しない。
クオモによればこれは、人工呼吸器で命をつなぎながら長期入院していた患者が次々と寿命を迎えている結果だという。「今後も死者数は増え続けるだろう」と、クオモは述べた。「入院患者数は減り始めても、11日間、あるいは14日間、あるいは17日間も入院していた患者が亡くなっていくため、死者数は増える。それが今の状況だ」
ニューヨーク州の感染者数は今も全米最多だ。ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、州内の感染者数は累計14万人を上回り、死者数は少なくとも1万3007人に上る。
<参考記事>感染爆発のニューヨーク州知事「人工呼吸器あと6日分」
<参考記事>新型コロナと戦う米政治家が大統領候補として急浮上、サンダース抜く
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