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NZアーダーン首相と閣僚ら半年間給与を2割削減 新型コロナウイルスの経済インパクト受け

2020年4月15日(水)15時48分

ニュージーランドのアーダーン首相は、自身と閣僚、その他官庁の責任者の給与を、今後6カ月にわたり20%削減すると発表した。写真はオーストラリアのシドニーで、2月28日撮影(2020年 ロイター/Loren Elliott)

ニュージーランドのアーダーン首相は、自身と閣僚、その他官庁の責任者の給与を、今後6カ月にわたり20%削減すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の経済に対する影響を踏まえた措置という。

同国は世界的に極めて厳しいレベルの封鎖措置を実施しており、国内のオフィスや学校、不要不急のサービスが過去3週間閉鎖されているほか、経済活動が停止状態となっている。政府は、世界および国内の活動鈍化で、今後失業者数が大幅に増加するとの予想を示した。

アーダーン首相は減給決定を発表した記者会見で、「これがわれわれがとり得る行動であり、それゆえに、行動した」と述べた。

「新型コロナの流行により、賃金助成に頼っていたり、減給や失業に見舞われている国民がいると認識している」と付け加えた。

15日に確認された新たな感染者数は20人、累計は1386人、死者は累計で9人となっている。

政府は来週、現在「レベル4」に設定されている封鎖を継続するかどうかを決定するとみられている。

[ロイター]


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