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新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(14日現在)

2020年4月14日(火)19時38分

写真はニューヨークで11日撮影(2020年 ロイター/CAITLIN OCHS)

■新型コロナ危機で投資ファンドの脆弱性露呈、FSBがG20に警告

各国の金融当局で構成する金融安定理事会(FSB)は14日、新型コロナウイルス危機によって投資ファンドなどのノンバンクの脆弱性が露呈しており、経済を回復させるためにも是正策を講じる必要があると表明した。新型コロナ不安による乱高下はとりあえず収まっているものの、市場はなお高度の緊張下にあり、一部で流動性の枯渇がみられると指摘した。

■南ア中銀が緊急利下げ、政策金利を100bp引き下げ4.25%に

南アフリカ準備銀行(中央銀行)は14日、緊急利下げを実施し、主要政策金利であるレポレートを100ベーシスポイント(bp)引き下げ、4.25%とした。

■最大1.5兆ユーロのEU回復基金、債券で資金調達も=欧州委副委員長

欧州連合(EU)は、加盟国が保証した債券によって最大1兆5000億ユーロ(1兆6400億ドル)相当の回復基金に資金を拠出する可能性がある。欧州委員会のドムブロフスキス副委員長が独ハンデルスブラット紙に明らかにした。

■新型コロナで中断の米国勢調査、6月再開 集計は4カ月遅延

米商務省は13日、新型コロナウイルスの感染拡大で先月から中断していた国勢調査を、6月から再開する方針を示した。

■豪失業率は四半世紀ぶり高水準に、コロナ規制緩和は時期尚早=当局

オーストラリアの失業率が新型コロナウイルス流行の影響で四半世紀ぶりの高水準に上昇すると見込まれる中、当局者は14日、経済成長を抑えている社会的規制を緩和するのは時期尚早だと述べた。

■中国貿易、3月は落ち込み和らぐ 世界的コロナ猛威で先行き楽観できず

中国税関総署が14日発表した貿易統計によると、3月の輸出はドル建てで前年比6.6%、輸入は0.9%、それぞれ減少した。減少ペースは1─2月から鈍化し、市場予想よりも小幅だった。

■中国、ロシア国境で新型コロナ対策強化 渡航者からの感染封じ込め

中国は、新型コロナウイルスの新たな感染者の大半がロシアなど海外からの渡航者となっていることを受け、国境地域での対策強化に乗り出している。また、2種類の予防ワクチンの治験開始を承認した。

■〔焦点〕通信株の株価低迷はサプライズ、ネット利用拡大でも困難な事業環境

新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的なロックダウン(都市封鎖)でインターネット利用が拡大し、ゲームや食事デリバリーといった企業のオンライン販売が増える中、通信株の株価はネットサービスを利用している企業をアンダーパフォームしている。アジア、アフリカ、欧州、南北アメリカでの高水準の固定費や債務に市場混乱が加わったためだ。

■〔情報BOX〕新型コロナウイルス、世界の感染者188万人超・死者11.9万人

ロイターの集計によると、新型コロナウイルスの感染者は世界全体で188万人を超え、死者は11万9168人となった。

■FRB、きょうからCP買い入れ開始 企業の資金調達支援

米連邦準備理事会(FRB)の新型コロナ対応策の一つであるコマーシャルペーパー(CP)買い入れによる資金供給制度が14日から始まる。CP発行による短期資金の調達が困難になっている企業を支援する措置だが、アナリストからは、同制度の持続的効果を疑問視する声がでている。

■インド、全土封鎖措置を5月3日まで延長

インド政府は14日、全国的なロックダウン(都市封鎖)を5月3日まで延長すると発表した。同国がロックダウンに入ってからすでに3週間が経過したが、感染者数は1万人を超えている。

■アップル、3月の中国iPhone出荷は250万台

米アップルの3月の中国でのiPhone出荷台数が約250万台になったことが、中国信息通信研究院(CAICT)のデータから明らかになった。

■NZ政府、追加の景気対策を今週発表 失業率悪化を抑制へ

ニュージーランド政府は14日、追加の景気対策を今週中に打ち出すと発表した。

■シンガポール、出稼ぎ労働者に「水上ホテル」 新型コロナ対策

シンガポール政府は、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、出稼ぎ労働者向けに「水上ホテル」を用意する計画だ。


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