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中東イスラエル、挙国一致内閣成立合意 ネタニヤフが当面続投、1年半後に野党のガンツに交代
イスラエルのネタニヤフ首相と最大野党を率いるベニー・ガンツ元参謀総長は20日、挙国一致内閣を成立させることに合意した。今後18カ月間ネタニヤフ氏が続投し、その後ガンツ氏が首相に就任する。写真はガンツ氏(左)とネタニヤフが写る選挙の看板。2月18日、テルアビブで撮影(2020年 ロイターAmir Cohen)
イスラエルのネタニヤフ首相と最大野党を率いるベニー・ガンツ元参謀総長は20日、挙国一致内閣を成立させることに合意した。今後18カ月間ネタニヤフ氏が続投し、その後ガンツ氏が首相に就任する。
同国では昨年4月と9月、今年3月の3回にわたって総選挙が実施されたが、正式な政権樹立が難航し、ネタニヤフが暫定政府を率いていた。ただ新型コロナウイルスの大流行という緊急事態を受け、対立してきたネタニヤフ氏とガンツ氏が政治的な停滞を打破するために、数週間にわたる交渉を重ねた末に合意文書に調印した。
ネタニヤフ氏には汚職疑惑も浮上しており、5月24日から裁判所で審理が始まる予定だ。同氏は一切の不正を否定している。
ガンツ氏は首相就任まで国防相を務める。挙国一致内閣の閣僚ポストは、ネタニヤフ氏の与党・リクードとガンツ氏の中道連合「青と白」に同数配分される。
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