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監視社会ロシア、新型コロナウイルスで外出禁止の地域拡大 当局が市民の移動監視するシステム稼働へ
ロシアで新型コロナウイルスの新規感染者が6日連続で最多を更新する中、少なくとも14の地域が部分的なロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。モスクワで撮影(2020年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
ロシアで新型コロナウイルスの新規感染者が6日連続で最多を更新する中、少なくとも14の地域が30日、部分的なロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。
ミシュスチン首相が同国の80以上の地域に対し、外出禁止措置を検討するよう求めていた。
当局によると、国内の新型ウイルス感染者は302人増の1836人、死者は9人となった。
首都モスクワはすでに市民に自宅にとどまるよう指示している。
ミシュスチン首相は、こうした措置を全土で実施する必要があるとし、「各地域の指導者に対し、モスクワの状況に留意し、それぞれの地域で同様の措置を導入する可能性を検討するよう求める」と述べた。
プーチン大統領は国営テレビで各地域の指導者に対し、「机上ではなく実際に措置を実施しなければならない。例外はない」と強調した。
これを受け、カリーニングラード州やタタルスタン共和国のほか、フィンランドやノルウェーと国境を接するムルマンスク州、サンクトペテルブルク市など少なくとも14の地域が部分的なロックダウンに踏み切ったほか、チェチェン共和国など他の地域では入境禁止など独自の措置をとる動きも出ている。
モスクワでは、通勤や最寄の店舗での食料・医薬品の購入、緊急の治療、犬の散歩、ごみ出しのみに外出が制限されているが、ソビャニン市長は、市民の20%が命令を無視していると批判。その上で、当局が人の移動を管理できるIT(情報技術)システムが今週末までに利用可能になることを期待していると述べた。
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