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新型コロナウイルス

イランで感染を広めたのは「世界一のおもてなし」?

Iran’s Mysterious Infections

2020年3月19日(木)17時00分
石野シャハラン(異文化コミュニケーションアドバイザー)

また経済制裁により自動車部品が常に不足し、そのせいで排ガスによるひどい大気汚染がここ数年続いている。呼吸器疾患の患者は増えており、感染すると重症化する人の割合は日本より多いかもしれない。経済制裁のため医療機器や医薬品も慢性的に不足している。重症化した肺炎患者がどの程度満足な治療を受けられているのか疑問だ。

3月20日の春分の日はペルシャ暦での正月に当たり、イラン(と周辺の国々)では一年で最も大事な日である。人々は元旦以降、毎日集ってお祝いをし、13日目には家族・友人が集まって郊外にピクニックに行く習わしだ。その頃には落ち着いていることを切に祈っているが......。

(筆者はイラン生まれ。留学のため2002年に来日。2015年に日本国籍取得。本誌外国人リレーコラム「Tokyo Eye」でコラム連載中)

<本誌2020年3月24日号掲載>

【参考記事】感染予防の邪魔をするイランの行き過ぎた「マッチョ信仰」
【参考記事】政府高官も相次ぎ死亡、新型コロナでイランが危ない

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2020年3月24日号(3月17日発売)は「観光業の呪い」特集。世界的な新型コロナ禍で浮き彫りになった、過度なインバウンド依存が地元にもたらすリスクとは? ほかに地下鉄サリン25年のルポ(森達也)、新型コロナ各国情勢など。

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