最新記事

パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(30日現在)

2020年3月30日(月)20時15分

■デトロイト自動車ショー、今年は中止 会場は仮設病院に使用も

北米国際自動車ショー(通称デトロイトモーターショー)の主催者は28日、6月に開催予定だった同ショーの中止を発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受けたもので、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)は同ショーの会場を仮設病院の設置場所の候補にしている。

■イタリア、移動制限延長の可能性 1日の死者は2日連続で減少

イタリアで29日に新型コロナウイルスの感染で死亡した人は、2日連続で前日水準を下回った。ただ、同国の死者数は世界全体の3分の1以上を占めており、政府は4月3日までとなっている移動制限措置を延長する可能性が高い。

■モスクワで新型コロナ感染1000人突破、部分的な都市封鎖へ

ロシアの首都モスクワの当局は29日、新型コロナウイルスの感染者が1000人を超えたことを受け、部分的なロックダウン(都市封鎖)を実施すると発表、市民に対し30日から自宅にとどまるよう指示した。感染拡大防止に向けたこれまでで最も厳しい措置となる。

■南ア、新型コロナ対応でIMF支援要請は最後の手段=財務相

南アフリカのムボウェニ財務相は29日、新型コロナウイルス対策として国際通貨基金(IMF)に金融支援を要請するのは、他のあらゆる手段がなくなった場合に限るとの見方を示した。

■米の新型コロナ死者、20万人に上る可能性も=国立感染症研究所所長

米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長は29日、米CNNのインタビューで、新型コロナウイルス感染による国内の死者が10万─20万人に達する可能性があると述べた。米国ではニューヨークなどの大都市で医療物資の不足が深刻になっている。

■豪州、新型コロナ感染鈍化でも対策強化 11億豪ドルの追加支援も

オーストラリア政府は29日、新型コロナウイルスの1日の感染増加率がここ数日に半分に鈍化したものの、国民に公共の場を一段と避けるよう要請した。

■イタリア、新型コロナの死者1万人を突破 世界全体で3万人超え

イタリアでは28日、新型コロナウイルス感染症による死者が1万人を突破した。世界全体では3万人を超えた。

■トランプ米大統領、NY州の「封鎖」を一時検討 その後撤回

トランプ米大統領は28日、米国で急速に広がっている新型コロナウイルスの感染を抑えるため、ニューヨーク州などを対象に移動制限を検討している、と語った。ただ、その後、「封鎖は必要ない」とツイート。危険情報の発令にとどめる意向を示した。

■中国、新型コロナへの警戒維持呼び掛け 気の緩みを懸念

中国共産党機関紙の人民日報は28日、国民に新型コロナウイルスへの警戒を緩めないよう呼び掛けた。

■米、新型コロナ感染者10万人突破 医療現場は深刻な物資不足

米国で確認された新型コロナウイルスの感染者は27日に10万人を突破し、死者数は1600人以上に達した。各地の医療現場では人工呼吸器などの医療機器や医療用マスクなどの装備品の不足が一段と深刻化。ニューヨーク、ニューオーリンズ、デトロイトなど患者急増地域の病院からは経験豊富な医療スタッフの不足を訴える声もあがっている。

*内容を追加しました。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・「アメリカの新型コロナウイルス死者、20万人に上る可能性も」国立感染症研究所所長
・イタリア、新型コロナウイルス死者1万人を突破 世界全体で3万人超え
・中国、感染しても無症状者は統計に反映せず 新型コロナウイルス感染爆発「第2波」の懸念


cover200407-02.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年4月7日号(3月31日発売)は「コロナ危機後の世界経済」特集。パンデミックで激変する世界経済/識者7人が予想するパンデミック後の世界/「医療崩壊」欧州の教訓など。新型コロナウイルス関連記事を多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

難民認定の南ア白人59人が米到着、移民規制の中の優

ビジネス

NY外為市場=ドル急伸、米中合意で景気懸念が緩和

ワールド

トランプ氏、薬価引き下げへ大統領令署名 専門家は実

ビジネス

米財政黒字、4月は23%増の2580億ドル 関税収
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 10
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中