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感染症対策マレーシア、全土を2週間部分封鎖 新型コロナウイルス感染者数が東南アジア最大に
マレーシアは、新型コロナウイルスの感染者数が東南アジアで最大となったことを受けた2週間の全土部分封鎖に入った。写真はマレーシアが封鎖に入る数時間前、シンガポールとの間を結ぶ橋に、車が列をなしてシンガポールに向かう様子。17日撮影(2020年 ロイター/Edgar Su)
マレーシアは18日、新型コロナウイルスの感染者数が東南アジアで最大となったことを受けた2週間の全土部分封鎖に入った。
具体的には、国境を越えた移動の禁止、屋内活動の規制、学校と大学の閉鎖、および必要以外の企業の業務停止が指示されている。
午前零時の封鎖の数時間前には、郷里に向かう人ら数千人がバスを待つため行列。シンガポール在勤のマレーシア人は、同国で過ごすため国境を越えた。
マレーシアでは、一部のカフェやレストランが開店したが持ち帰りのみの提供となった。大手スーパーでは、高齢者や障害者に特別な買い物レジを提供したり、コメや小麦粉、調理油、消毒液などの購入を制限したりしている。
マレーシアではこれまでに673人の感染を確認。17日に初めて複数の死者を報告したが、その1人が全感染者の約3分の2に関係のあるイスラム教の大規模礼拝に参加していた。
政府は、国民全員に必要な必需品の備蓄はあるとしている。
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